屈折異常とは
視力は「二点を認識する能力」と定義されます。実際には5メートル、あるいは3 メートル離れた視力表を用いて、そこに描かれた大小のひらがなやC字形記号(ラン ドルト環)を示して、その切れ日の向きで認識能力を調べます。
視力表を使った場合、下から四段目のランドルト環やひらがなが60%以上認識で きる視力を1.0と定めます。その大きさを10倍したランドルト環は一番上にあり、 その切れ込みの方向しか認識できない場合は、視力を0.1とします。ひらがなの場 合は読めるかどうかで判断します。
視力表の上から順に10等分して0.1から1.0まで視力を振り分けます。なお、 3メートル視力表のひらがなや記号は5メートル視力表の3/5の大きさで作られてぃます。
ところで、ランドルト環を見るとその像は網膜に微小な形で結んでいます。その微 細な切れ込みの中に視細胞が入らなければ方向を認識できません。 近視が進むと眼軸が伸び、網膜が広がって視細胞の密度が低下します。
また、老眼になった場合、あるいは、網膜に疾患があれば細胞密度が低下して、やはり切れ込み が認識できず、いくらレンズで矯正しても視力は上がりません。
子供は眼球が小さいため視細胞は密集しています。そのため、視力は大人よりもは るかに優れています。今はテレビゲームなどの影響で眼のよい学童は減少しています が、昔は1.5や2.0の子供が普通でした。
しかし、現代の子供でも、近視の有無にかかわらず視細胞密度は高いので、矯正すると良好な視力がえられます。 視力は視細胞の状態によって制限されるため、屈折矯正手術を希望される中高年の 方で1.5以上の視力を求めても、術後に得られる視力には限界があることを知って ください。
近視度数の簡単な測る
特別な検査をしなくても簡単に近視の程度を知ることができます。
1.定規を用意して眼鏡やコンタクトレンズをはずします。
2.文字の書かれた紙を手に持って、測ろうとする眼だけ開けて片眼は閉じながら腕を一杯に伸ばします。
3.紙を眼に徐々に近づけるとピントが合う位置があります。そこから眼までの距離を定規で測ります。
※ピントが合う距離をF(メートル)とすると【1÷F=D】より近視度数がわかります。
例えば、裸眼で20センチからピントが合うならば【1÷0.2=5】より近視度数は-5Dです。 近視の度数は、それを矯正する凹レンズの度数と同じです。-4Dの近視は、度数-2Dのレンズを2枚重ねます。 すなわち、度数が倍になれば近視も倍に悪化していることがわかります。
近視は-4D未満を軽度、6D未満を中度、10D未満を強度、それ以上を最強度近視と分類します。